株式会社ディー・エヌ・エー
『逆転オセロニア』チーム
事例インタビュー

株式会社ディー・エヌ・エー
『逆転オセロニア』チーム
事例インタビュー
Wrike Japan 内尾
いつもWrikeをご利用いただきありがとうございます。本日は人気のスマートフォンゲームとして有名なDeNAの『逆転オセロニア』チームの皆さまにWrikeを どのようにお使いいただいているのかお聞きしていきたいと思います。
はじめに、皆さまの業務とその業務におけるWrike導入前の課題をお聞かせください。
株式会社ディー・エヌ・エー 塘田
ゲーム内の運用責任者として『逆転オセロニア』をより楽しんでもらい、事業として成長させることに日々取り組んでいます。Wrike導入の前は、自分やチームのタスク管理をスプレッドシートで行っていました。ただ、シートをアップデートする作業が面倒だったり、その日自分がすべき作業の情報が散らばっていて探すのに手間がかかったり、タスク管理は大変だと思っていました。
株式会社ディー・エヌ・エー 加藤
私はゲーム内の開発責任者としてユーザー体験を高めるための機能改修の推進を担当しています。協力会社と開発を進めるなかで、週次のミーティングで進捗を確認するなど、密な連携体制を取っています。
株式会社ディー・エヌ・エー 川口
私は『逆転オセロニア』のマーケティング担当をしています。テレビCMやデジタルマーケティングのチーム外の組織と連携して施策を進めるため、関係部署が多いのがマーケティング業務の特徴ですね。Wrike導入前はそもそもタスク管理という考え方がチームに定着しておらず、全体としてはスプレッドシートで、各自のタスクに関しては自己責任といった感じでした。今振り返ると無秩序に近い状況だったと思います(笑)。
株式会社ディー・エヌ・エー 冨井
私はプロジェクトマネージャーとして主に機能開発と運用部分を見ています。部署ごとに個別のスケジュールが存在し、これをスプレッドシートを使ったガントチャートにて目視で進捗確認するのですが、ミスや見落としが発生しないよう神経を使いました。
また、例えば運用チームが企画したイベントに合わせて必要な機能改修がある場合、機能開発チーム側のスケジュールとの調整が必須となります。このように、別々のスケジュールが存在することでリスクを常に内包している点も課題でした。
Wrike Japan 内尾
みなさんスプレッドシートでの管理で苦労されていたということですね。それでは、Wrikeをお使いいただいてどう変わりましたか?
”スケジュールの管理がWrikeに一元化されて迷いが生じなくなりました”
塘田
Wrikeを利用して一番助かっているのは、自分のタスク管理をWrikeに一任できることです。今日やるべき作業が明確になります。機能改修を担う開発会社さんとのやり取りにも、Wrikeを使ってスケジュール確認等を一緒に行っています。全般的に、散逸していたスケジュールの管理がWrikeに一元化されたことで、何度も確認する手間の削減になっています。
川口
マーケティング業務では社内外のさまざまな関係者との調整が入るので、今ボールがどこにあるかを認識した上で、自分のアクションを明確に把握する必要があります。その点、Wrikeでは同じプロジェクトを色々な見方で表示することができ、フィルターを使って担当者別でタスクを洗い出すことが可能です。そうすると自分のタスクだけを簡単に抽出でき、タスクをぬかりなく実行できるようになりました。カオス気味だったマーケティング業務に秩序が生まれたのが一番の変化ですね。
”Wrikeのおかげで情報のキャッチアップをする上で視覚的に全体感を掴めることができています”
冨井
部署ごとにスケジュールを管理するにあたって、Wrikeのプロジェクト内にそれぞれのスケジュールを立てることで、部署単位のスケジュールを上下で並べてガントチャートとして表示し、日程の齟齬がないことが一目瞭然で分かるようになったことが大きいですね。情報をキャッチアップする上で視覚的に全体感が掴めることが大事で、その点はプロジェクト管理者として非常に助かっています。
加藤
開発チームでもガントチャートを利用するのですが、少し特殊な使い方もしています。複数プロジェクトが並行して走っている場合に、各プロジェクトのタスク納期が絶対に重なってはいけないことがあります。Wrikeでは各プロジェクトの特定タスクだけをフィルター機能で簡単に抽出して、ガントチャート上で表示し、問題がないことを一瞬で確認することができます。ミスが許されないタスクですが、Wrikeのおかげで安心です。
Wrike Japan 内尾
スプレッドシートでプロジェクト管理を行う場合、頑張って複雑な関数を組んだものの、ある日動かなくなったり、内容が誤って変更されてしまったり、といったことが発生して修復するために膨大な時間がかかってしまうこともよくあるとお客様から伺います。Wrikeはマウス操作で簡単に編集ができますし、変更履歴も残るので、管理者もユーザーも安心してお使いいただけるのではないでしょうか。
冨井
変更履歴を見れば、もし記載情報のミスがあってもすぐに原因が特定できるので便利です。
塘田
Wrikeの便利な点は、「この人のタスク状況はどうなっているのだろう」と思ったら、担当者やタスクステータスでフィルターを掛けて一瞬で状況を把握することができ、すぐにミーティングを入れて適切なフォローができることです。
Wrike Japan 内尾
それは非常にスマートな活用方法ですね。
少し話が変わりますが、オセロニアではオフラインのイベントも再開されていると伺っていますが、対面のイベントというのは準備も色々大変ですよね?
川口
そうですね。新型コロナ感染症の影響がありましたが、三年ぶりに全国大国を再開し、毎週のように各地でイベントを実施しています。今回、若手メンバーを担当に抜擢したのですが、彼女は毎日Wrikeを見ながら必死に頑張っています。Wrikeの便利な使い方だと思いますが、名古屋開催イベントで使ったプロジェクトのフォルダを仙台のイベント向けに複製して業務を効率化しています。オンラインイベントであればミスに気づくのが遅くてもイベントまでに間に合わせれば良いのですが、オフラインのイベントで備品の発送漏れがあったりすると、リカバリーができない場合もあります。タスクを複製、編集することで手間が省ける上、このようなリスクを軽減できていると思います。
Wrike Japan 内尾
Wrike導入によるメリットをお感じいただけてとても嬉しく思います。導入成果について、数値的に把握されていることはありますか?
”PMの管理工数が月間あたり10%以上の削減になっていると思います”
冨井
導入前にPMが行っていた進捗管理の工数は現在大幅に減っていると思います。一日あたり一時間程度は削減できているんじゃないかと。新型コロナの影響でコミュニケーションの多くが対面からSlackに変わり、テキストを打つのも結構大変でしたが、情報が整理されていることで最低限のコミュニケーションで必要十分な確認ができます。加えて、PMによるスケジュール作成の工数も、これまでのスプレッドシートを使ったガントチャート作成から、Wrikeで設定済みのテンプレートを呼び出す方法に変わったので、相当な工数圧縮になっています。PMとしての削減効果を総合すると月間あたり一割程度の削減になっていると言えると思います。またPMの管理工数が減ったということは、そのコミュニケーション相手となるメンバーの時間も同じくらい減っているので、全体としてもそれくらいの削減効果があったのではないかと思います。
Wrike Japan 内尾
Wrikeの導入成果を数値的な部分も含めて実感していただけてとても嬉しいです!Wrikeを導入される際に特に重要視していた点や導入の決め手となった点はありましたか?
冨井
導入検討はPMチーム主体で進めましたが、その際に抱えていた課題がいくつかありました。
一点目は、スケジュール管理に複数ツールを利用していたことによる、進捗確認の工数増です。当時は全体的なスケジュールをスプレッドシート上でガントチャートを作成し、セルの色を都度塗り替えて各タスクの進捗状況を可視化していたのですが、その中で開発チームが関わる作業に関しては別途タスク管理ツールを使って管理をしていました。仕様書など資料のレビューが完了しているのかどうか、ツールを見ても分からなければ担当者に個別で確認し、その内容をスプレッドシートに反映させる、という余計な作業が発生していました。
”Wrikeは機能が直感的に分かりUIが怖くない”
二点目は、全員がストレスなく使えるツールの選定です。ガントチャート機能があるツールでも、動作が重いとメンバーにとって利用がストレスになる懸念があります。新しいツールを導入してちゃんと全員が使ってくれるか、というのをとても重要視していたので、動作レスポンスもそうですが、Wrikeは機能が直感的に理解でき、「UIが怖くない」という評価を社内で確認することができ、これならいけると感じました。
Wrike Japan 内尾
「怖くないUI」ということでご採用いただき、今では高いご利用率に至っていますが、社内での普及・定着はどのような形で進めましたか?
塘田
冨井の努力がとても大きかったと思います。Wrike導入に際して様々なレクチャーを冨井から受けたのですが、本人の熱意は相当なものでした(笑)。Wrikeは機能が豊富だと思いますが、最初に全部覚えるのも大変なので、まずはここを見れば自分のやることが分かる、という形でステップを踏んで少しずつ理解度を上げていったこと、それと日常的に行っている昼会での進捗確認をWrikeを見ながらするようになったことで、Wrikeに触れる機会が増えていき、製品の使いやすさも相まって、自然と定着していったように思います。
冨井
塘田が今言ってくれたように、既存ツールからの切り替えになるので、以前のツールで行っていたことをWrikeでするための方法を画面を見せながら丁寧に説明し、これまでと同じことがWrikeでもでき、そのまま日常業務に取り入れてもらうことをメッセージとして大事にしながら、社内での露出を増やすことに尽力しました。
機能的な部分では、Wrikeのテーブルビューはスプレッドシートに似た感覚で列を追加して情報を追加することができるので、慣れていたUIからWrikeを使い始められたことも、社内で浸透させられた大きな要因でした。
今お話ししたのは自分が推進役となったゲーム開発と運用チームへの定着活動になりますが、マーケティングチームはどのように普及を進めていったのか、実は私も聞きたいと思っていました(笑)。
川口
マーケティング部署はコミュニティーチームとプロモーションチームそれぞれで大まかな業務パターンがあるものの、型として考えると相当な数の業務が存在します。導入当初はWrikeに各業務をタスクとして登録していくのに腰が重く感じることもありましたね。ですが地道にWrikeを活用していった結果、現在ではかなり多くの業務テンプレートが蓄えられてきたので、複製して一部を変更するだけで次のイベントに使える、という状況にまでなりました。初期のテンプレート作成ではPMチームのサポートも得ながら行いました。開発チーム同様にマーケティングチームでも昼会での進捗確認をWrikeに切り替えたことで徐々に浸透していったと思います。
”Slack経由の依頼は全てWrike化してくださいと伝えています”
塘田
Wrikeの利用価値を理解したメンバーがWrikeの運用ルール定着に自主的に協力したことも大きいと思っています。開発チーム内ではSlackで作業依頼が出されることもあるのですが、Slackだと情報がどんどん流れてしまい、依頼が迷子になりがちです。Wrikeでタスクを作成すれば、担当・納期・内容を明確にして簡単にフォローができます。Slackで依頼がくる度に毎日のように「Wrike化してください・・」とお願いして、タスク作成を習慣化してもらうように意識していました。
冨井
タスク化することで抜け漏れをなくすことも非常に重要なメリットなのですが、PM視点としてはそのタスクを開発の全体スケジュールの中でいつ行うべきかを見える化しながら判断できる点も役に立っています。
Wrike Japan 内尾
導入当初は色々な苦労がありながらも、社内で自主的にWrikeを広めていただける文化の醸造が活用浸透につながったのですね!
Wrike導入時に想定していなかった機能や利用用途はありますか?
川口
マーケティングではWrikeのカレンダー機能を重宝していますが、想定外の使い方です。オセロニアに関するソーシャルメディアへの投稿タスクをカレンダー上に表示して、いつ・どの内容の投稿を予定しているのか携帯からでも一目で確認でき、タスク起票されているので抜け漏れも発生せず、とても便利ですね。
Wrike Japan 内尾
今お話しいただいたように、Wrikeを自分たちの業務に合わせてより便利な活用方法を考えていくことがとても大切です。私たちは売っておしまいではなく、お客様と一緒になってWrikeの利用価値を高めるサポートも充実させており、お客様と定期的にヘルスチェックミーティングを実施させていただいています。冨井さんやユーザーの方とは活用データをレビューさせていただいていますね。
冨井
オセロニアチーム内のWrikeの利用状況をデータとして可視化していただくことで、各ユーザーの利用状況が様々な角度から把握できるようになり、定着度合いを測る目安としても機能しています。分析から得られるインサイトも大事だと思っていて、納得のいくデータもあれば、意外なデータからは自分が想定していないようなWrikeの使い方が見えてくることもあります。オセロニアチームのユーザー利用率は世界的に見てもかなり高いと伺っていますが、利用率の低いユーザーに対してヒアリングを行い細かなサポートを行うなどして、契約しているライセンスを無駄にしないように心掛けていますし、ヘルスチェックはその点でも役立っていると思います。
Wrike Japan 内尾
今後も新しい機能や業務改善に役立つユースケースをご案内していきたいと思います。最後になりますが、Wrikeに対するフィードバックがあればお聞かせください。
加藤
製品アップデートはかなり高頻度で行われていますよね。気づいたらUIが変わっていて、「あれ、丸くなった」って思いました。これまで知らなかった便利機能もたくさんあり、キャッチアップは大変そうです。
冨井
その点は導入時に結構悩んだ点でもあります。Wrikeは機能が豊富でカスタマイズ性も高いのはありがたいのですが、一方で全部使えるようになることが幸せかというとそうじゃないというか、機能の選択肢が少ないからこそ、やるべきことに対する操作がすぐ分かる面もあると思っています。なので、導入時にチームに伝える内容はかなり絞る必要がありました。既存ツールにはない便利機能として自動化、工数把握、承認フローなどがありますが、最初は情報を削ぎ落としてシンプルな使い方の定着を図りました。
導入から一年以上が経ちそのフェー ズは終わったと思っていて、今はWrikeを使ってもっと便利に、もっと高度な機能を使おうとメンバーの意識も変わってきています。
”Wrikeさん、絶対に「サ終」しないでくださいね”
Wrikeへの要望としては、絶対に「サ終」(サービス終了の意味)しないで、に尽きます。(笑)。それだけ仕事がWrikeで回っているので、とっても困ることになります。
塘田
以前のように毎日冨井から今日やることをリマインドしてもらわないといけなくなりますね(笑)
Wrike Japan 内尾
これからも皆さまのお役に立てるよう努力を重ねていきます。本日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
「プロジェクトをガントチャートとして表示し、日程の齟齬がないことが一目瞭然で分かるようになったことが大きいですね。情報をキャッチアップする上で視覚的に全体感が掴めることが大事で、その点はプロジェクト管理者として非常に助かっています。」
Wrikeで組織全体の底上げ実現を。